G7で「代替フロン」規制合意

 富山市で開かれている先進7か国(G7環境相会合で、「代替フロン」の規制を進めることに合意したそうです。

 代替フロンは、それまで広く利用されながらオゾン層を破壊するとして2010年に全廃されたら特定フロン(クロロフルオロカーボン)の代替として、産業利用されているガスで、冷蔵庫やエアコンの冷媒として使われています。しかし、二酸化炭素(CO2)よりも温室効果が大幅に高く、また特定フロンより低いもののオゾン層を破壊する事が分かっており、モントリオール議定書においてオゾン層破壊物質に指定されました。

 そのため先進国では2020年までに、開発途上国では2030年までに生産が中止されることが定められています。

 代替フロンにはハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)類とハイドロフルオロカーボン(HFC)類がありますが、今回規制対象となるのはハイドロフルオロカーボンの方です。二酸化炭素の数千倍の温室効果があることが判明している物質で、日本の排出量は2004年に二酸化炭素換算で1240万トン、2014年には3580万トンと10年で倍以上に増えています。