日産関連株、軒並み下落

 日産自動車カルロス・ゴーン会長が逮捕されたことを受け、同社の株価は20日の東京株式市場で前日比54円80銭安の950円70銭となり、2年3ヶ月ぶりの安値を付けました。

 日産株は一時6%以上下落、940円まで下がって年初来安値を更新しています。また、日産自動車傘下の三菱自動車も株価が一時7%以上下げて52円安の678円を付け、終値は6.8%安の680円でした。

 また、日産東京販売ホールディングス日産車体等の日産関連株も軒並み下げています。

 影響は東京株式市場だけでなく、欧州市場にも及びました。日産自動車を傘下に置き、ゴーン容疑者がCEOを務めるフランスの自動車メーカー大手ルノーの株価は19日、先週末比8・4%安で取引を終え、更に20日も続落しています。

 ゴーン容疑者は経営危機に陥った日産自動車の経営を立て直し、後にルノーのCEOとなって、ルノー日産三菱アライアンスを2017年の販売台数でトヨタを抜いてフォルクワーゲンに次ぐ世界2位に押し上げました。

 日産復活とルノー躍進の立役者の逮捕に、経営への悪影響を懸念する市場の判断は当然かも知れません。