豊洲の観光施設、撤退の可能性も

 築地市場中央区)の移転問題で、移転先の豊洲に観光・商業拠点を整備する事になっている万葉倶楽部(神奈川県小田原市)が、撤退の可能性を示唆しました。

 問題になったは、小池百合子知事が発表した築地の跡地を職のテーマパークとして再開発する方針。豊洲と築地という距離的に近い所に2カ所も同じような商業施設があっては、客足が分散しかねません。しかも、築地は海外にもその名を知られる有名な観光地でもあります。その築地に食のテーマパークを再整備して、しかも小池都知事は市場の一部を築地に戻す事にも言及しています。

 万葉倶楽部は2018年8月に飲食店や物販店「千客万来施設」を開業する計画でしたが、移転延期に伴い、今年1月に予定していた着工が先送りされています。都からは事前に説明が無かった模様で、詳細な説明を求めていると言う事です。

 寝耳に水、だったでしょうね。当然豊洲への移転を決断するものと思っていたら、どっちにも決めないと言う前代未聞の展開。採算割れするようなら撤退せざるを得ませんし、その場合前提条件を一方的に変更したと言う事で、都が違約金を支払わねばならない可能性があるそうです。