平昌オリンピック組織委員長が辞任

 2018年に韓国の平昌(ピョンチャン)で開催される冬季オリンピック、その組織委員長を務めていた趙亮鎬氏が3日、委員長職を辞任したそうです。

 趙氏は、海運会社の韓進海運や航空会社の大韓航空、陸運会社の韓進交通など物流を中心に事業を展開する韓国の財閥企業「韓進グループ」の会長でもあります。しかし、最近低迷する韓国経済で、傘下の韓進海運流動性危機に直面するなどグループが経営危機に陥っており、立て直しのために趙会長が辞任を決心をしたとみらています。

 現地メディアによると、後任は未定とのこと。

 平昌オリンピック組織委員会はスポンサー集めに苦戦し、過去3年余りの間銀行からの借金などで組織を運営していました。監査院の査察が入るなど、以前から組織委員長交代の話は出ていたのですが、開催まで残り2年での交代に不安の声が上がっています。ただ、時期的に言っても今が交代する最後のチャンスかもしれません。直前での交代では、それこそ混乱しますから。