北朝鮮外交官、本国へ賄賂

 北朝鮮で、帰国を避けたい外交官が朝鮮労働党や外務省高官に賄賂攻勢をかける事例が相次いでいる事態を受けて、北朝鮮政府は海外赴任が3年を超えた外交官を対象に、順次帰国命令を出しているそうです。

 帰国したくない理由は、言うまでも無く本国の生活環境が悪いためです。がんが見つかった外交官は、「本国に戻ってもロクな治療を受けられない」として帰任命令を無視。帯同した子供に現地の大学で教育を受けさせるため、上司に賄賂を送ったケースもあるといいます。

 贈賄品として人気なのは、日本やヨーロッパのメーカーの電化製品やシステムキッチンだそうです。独裁国家と言うのは、どうしても腐敗しますから。だいたい、北朝鮮の外交官は、北朝鮮製の金の密輸や薬品密売などで外貨を獲得するのも重要な任務だったりしますし、着服なんかもあって余り長いこと赴任させておくのは危険なのでしょう。